○マンション管理士
マンション管理士とは、マンションに関するさまざまな専門的知識をもって、マン
ション管理組合の運営、建物構造上の技術的問題等、マンションの管理に関して、
マンション管理組合またはマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導
その他の援助を行うことを業務とします。
◆法律上の定義
「マンションの管理の適正化の推進に関する法律 第2条5」によれば、 マンション
管理士は「第三十条第一項の登録を受け、マンション管理士の名称を用いて、専門
的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合の管理
者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う
ことを業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されているものを除く。)とす
る者をいう。」と定められています。
国土交通大臣等の実施するマンション管理士試験に合格し、(財)マンション管理セン
ターに登録することで「マンション管理士」の公的証明を手に入れることが出来ます。
◆資格の誕生
マンション管理士資格は、マンションの良好な居住環境を確保することを目的に20
00(平成12)年12月1日に成立、2001(平成13)年8月1日に施行した、「マンション管
理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化推進法)」に基づいて、新た
な国家資格としてマンション管理士が誕生しました。
◆資格の現況
平成13年に行われたはじめてのマンション管理士検定試験は、受験者数96,906人、
合格率は7.4%、受験者の年齢層も、20代~60代と、国家資格としては実に幅広いも
のでした。合格率が狭いということは、厳しい言い方をするとチャレンジのモチベーショ
ンの高くないと合格できない。とも言えます。
◆マンション管理士資格取得後の展望
現在、分譲マンションは全国で約400万戸は建設されており、さらに毎年20万戸近くの
マンションが建設されています。どうりで金曜日や土曜日に新築マンションの新聞折
込み広告が多いはずです。
当然のことながら現在あるマンションの老朽化は日に日に進行し、建築後20年を超え
る物件は現在では約80万戸と言われています。
このような現在、マンションの管理やマンションの復旧・建て替えに関する諸問題に対
応すると一定のレベルに達した専門家が必要になり設立されたのがマンション管理士
という資格であり、マンション管理業者の適正を確保するために設立されたのが管理業
務主任者という資格です。
今後ますます両者のニーズは高まることは確実と思われ、かつ、合格者数が少ないとい
う現状を見ると合格後の資格ホルダーへのニーズは、高い将来性があると言えます。
◆マンション管理士の主な職務
○トラブル対応
マンションが初めて建設された昭和31年以来、急激に増加してきましたが、同時に様々
なトラブルも発生しています。
ペットの飼育や騒音などに対する管理意識や生活意識に起因するトラブルを筆頭に、管
理組合の運営方法に起因するもの、管理委託契約に起因するもの、売買契約に起因す
るものと、様々なトラブルが発生しているのが現状です。
「マンション管理士」はこうしたトラブル等に対処、あるいは未然に防止し、マンションの
良好な居住環境の確保を図ることを求められています。
○資産価値の維持
マンションの登場から、40年以上が経過し、築年数が10年を超えるものが全建築数の
半分を超え、また、20年を超えて老朽化しつつあるものは、全建築数の約25%に達して
います。
マンション管理が不十分な場合は、資産価値が下落します。そのため、長期の修繕計
画が必要になるのですが、マンション入居者には専門的知識がないため、その管理が
適切に行われているかチェックが届いていないのが現状です。
そこで、マンション管理に関して管理組合や入居者に、適切なアドバイスができる専門
職がマンション管理士です。現在マンションにお住まいの方や、今後マンションの購
入を考えている方、マンションの理事の方などは、勉強しておくとなにかと役立つ内容
です。
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